秋田明治の建物:旧工藤家住宅(小坂町小坂) 大玄関に武家の面影

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明治18年築の旧工藤家住宅。左の突き出し部分が大玄関、中央にあるのが小玄関
明治18年築の旧工藤家住宅。左の突き出し部分が大玄関、中央にあるのが小玄関

 小坂村(現小坂町)の工藤家は明治期の大地主で、同地に残る旧住宅は11代目当主・作兵衛が1885(明治18)年に建てた。江戸時代には南部盛岡藩士として津軽藩や秋田藩との藩境を管理する家柄であり、明治期の旧住宅にも武家だった頃の面影が残っている。

 工藤家住宅は、鹿角市十和田毛馬内から青森県平川市につながる街道沿いに立つ。江戸時代には上役の御境(おさかい)奉行が年2回巡視に訪れ、宿泊や村人への申し渡し場として工藤家住宅を使った。当時の住宅は84(同17)年に焼失したものの、作兵衛がそれを模して再建したため、厳格な家の雰囲気が今も感じられる。

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旧工藤家住宅

■県指定有形文化財
所在地 小坂町小坂字中小坂62の1
見学 4~11月の午前9時~午後5時(月曜休館、10日前に要予約)
観覧料 無料
駐車場 8台
問い合わせ 小坂町立総合博物館郷土館 TEL0186・29・4726

旧工藤家住宅