クニマス、生存3匹に 県、山梨に再貸与要請を検討

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仙北市の田沢湖クニマス未来館で展示されているクニマス=先月14日

 秋田県仙北市の田沢湖クニマス未来館で今月、飼育しているクニマス1匹が死に、県内で生存している個体が3匹まで減った。昨年5月に山梨県から10匹を借り受けたが、衰弱死が相次いだ。県内で飼育するクニマスがいなくなる懸念もあるとして、山梨側の養殖の状況を踏まえ、県は再び貸与を要請したい考えだ。

 未来館によると、今月11日午前10時半ごろ、雄のクニマスが水槽の底に沈んでいるのを職員が発見。約30分後に死んだ。魚体は黒っぽい「婚姻色」に変わっていた。サケ科には1度の繁殖行動で死ぬ種が多く、繁殖間近の成熟期に抵抗力が落ちる魚が多いため、寿命を迎えたとみられる。

 飼育しているクニマスは、山梨県が西湖(さいこ)で捕獲した個体の卵を人工授精してふ化させた。昨年5月に同県水産技術センター忍野(おしの)支所から10匹が貸し出され、未来館と北秋田市の県水産振興センター内水面試験池で5匹ずつ飼育。その後、昨年10~12月に3匹が、今年6月から今月までに4匹がそれぞれ死に、現在生存しているのは未来館の2匹、試験池の1匹となった。

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