利用客減、燃料高騰、店全焼…でも営業続行 大館・喜久乃湯

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客との交流が活力になっているという畠山さん

 県内の銭湯は、この50年余りの間に最盛期の約40分の1の6軒に減ったことが県の調査で分かった。各家庭への内風呂の普及やスーパー銭湯の増加に伴う利用者の減少のほか、設備の老朽化、燃料費の高騰が経営を苦しくしている。逆風の中、大館市では客との交流を活力に営業を続ける店もある。

 玄関ののれんをくぐると、脱衣所が現れる昔ながらのつくり。有線放送の演歌が懐かしさを感じさせる。

 「いらっしゃい。360円ね。あと10円でお釣りが50円になるよ」。番台からの明るい声に、客の顔がほころぶ。大館市一心院南の銭湯「喜久乃湯」は、地域住民の憩いの場だ。

 明治の初めから続く店を守るのは畠山令子さん(81)。23歳で嫁いでから、夫の幸雄さん(86)、義母(故人)と切り盛りしてきた。

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