温泉熱発電、実用化へ 小安峡温泉で産学連携プロジェクト

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ロイヤルパーツが試作した発電装置
ロイヤルパーツが試作した発電装置

 温泉熱を使った発電の実用化を目指す産学連携プロジェクトが、秋田県湯沢市皆瀬の小安峡温泉で進められている。関係者は、温泉施設の照明や電光掲示板などの電源とし、自然資源を地域の産業振興に役立てたい考え。来年は公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」機器の電源利用の実証試験を行い、東京五輪・パラリンピックが開催される2020年夏の実用化を目指している。

 プロジェクトに取り組んでいるのは、湯沢市の航空機内装品製造会社ロイヤルパーツ、秋田大、県立大、県産業技術センターなどの有志。秋田大理工学部物質科学科の布田潔准教授(物理化学)と県産業技術センターの杉山重彰上席研究員が中心となり、2016年12月に研究グループ「ゆざわ熱電プロジェクト」を立ち上げた。

 グループは、温泉水と沢水の温度差で生じる電圧を利用した「熱電発電」に取り組んでいる。温泉水と沢水をそれぞれホースで引き入れ、発電装置内部の「熱電変換素子」が熱エネルギーを電気エネルギーに変換する。装置はロイヤルパーツが試作した。

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