どう生かす秋田杉(2)天杉依存が弊害に

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2012年度末で伐採終了後、6年ぶりに競りにかけられた台風被害などの天然秋田杉=10月5日、能代市の県銘木センター
2012年度末で伐採終了後、6年ぶりに競りにかけられた台風被害などの天然秋田杉=10月5日、能代市の県銘木センター

 本県の林業・木材産業は「天然秋田杉」(天杉)で全国に名を知られてきた。年輪幅が狭く、美しい木目の天杉は住宅建材、中でも柱や天井板などとして重宝され、価格も高かった。

 こんな昔の逸話が残っている。「秋田の木材業者が上野駅に着くと、問屋が待っていて、飲めや歌えやの接待が始まる。一番よく飲ませてくれたところに貨車1台分の天杉を卸す」。天杉はそれほど引く手あまたで、黙っていても売れたのである。

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【メモ】

 天然秋田杉の収穫量は1943年度の約91万立方メートルがピーク。戦争資材を供給するためだった。その後減ったものの、高度経済成長期の61年度に53万立方メートル余と第二のピークを迎えた。以後、再び漸減。2000年代に入ると数千立方メートル台に。12年度末に資源保護のため伐採が終了。

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