実篤の秋田への思いにじむ書簡展示 文学資料館、27日まで

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実篤が旭谷に「稲住にゆけることになり次第ゆきたい」などと書いて送った手紙
実篤が旭谷に「稲住にゆけることになり次第ゆきたい」などと書いて送った手紙

 秋田市中通のあきた文学資料館は、特別展「秋田を訪れた文人たち」で、横手市教育委員会所蔵の旭谷コレクションに収められている作家・武者小路実篤(1885~1976年)の書簡を中心に展示している。27日まで。

 実篤は志賀直哉や有島武郎らと雑誌「白樺」を創刊、人道主義・理想主義を掲げ、小説「お目出たき人」などで知られる。会場には、日本画を楽しむ会「煙雲倶楽部(えんうんくらぶ)」で交流のあった横手市出身の美術商・旭谷正治郎(あさひたにまさじろう)(1899~1975年)に宛てた17点が並ぶ。

 1944年に旭谷の案内で湯沢市の旅館・稲住温泉を訪れ、45年には戦火を避け同旅館に疎開した。疎開前の同年3月、旭谷への手紙に「五月に稲住にゆくのが一番希望しているのです。何しろ(旅館経営者の)押切君がいい人ですし、一番安心な所ですから」とつづった。

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