あきた平成から新時代へ:秋田新幹線こまち開業 県民の期待背に出発

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赤の外観が特徴の現行車両E6系=2018年12月19日、秋田市河辺
赤の外観が特徴の現行車両E6系=2018年12月19日、秋田市河辺

 30年と4カ月で幕を閉じる平成とは、どんな時代だったのだろう。県内で起きた数々の出来事をたどりながら、新時代を見つめたい。

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 JR秋田駅のホームは秋田新幹線のデビューを一目見ようと集まった人であふれ返った。1997(平成9)年3月22日午前6時12分、上り一番列車「こまち10号」は盛大な見送りを受け、東京駅に向けて走りだした。県内の高速交通体系が新たな時代に入った瞬間だった。

 「出発後も沿線はすごい数の人だった。県民の期待を実感した」。JR秋田支社秋田運輸区の主任運転士として一番列車を運転した土田和雄さん(72)=秋田市土崎港=が振り返る。白地にピンクが入った車両E3系で訓練を重ねて迎えた開業日。「大役の緊張感は大きかった」

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【秋田新幹線こまち】

 1997年3月の開業後の乗客は計4600万人に上る。年間の乗客はここ数年、230万人で推移している。最も多かったのは、秋田わか杉国体が開かれた2007年度の240万人。最高時速は在来線区間を走る秋田―盛岡間が130キロ、盛岡―東京間は320キロ。

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