クニマス、秋田に30匹程度貸与か 山梨の養殖技術が向上

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田沢湖クニマス未来館で飼育しているクニマスを眺める大竹館長
田沢湖クニマス未来館で飼育しているクニマスを眺める大竹館長

 山梨県が新たに秋田県に貸与するクニマスについて、3月末までに貸し出し時期と数が決まる見込みであることが21日、関係者の話で分かった。両県と仙北市が協議して決める。山梨県の養殖技術が向上し、前回の2017年5月に初めて借りた10匹より多い30匹程度が見込まれる。クニマスの新たな貸与は昨年末に決定済み。本県のクニマス全滅を心配した関係者は、今後の定期的な貸与も期待する。

 本県で飼育されるクニマスは、山梨県が西湖(さいこ)で捕獲した個体の卵を人工授精し、15年1月に誕生した。17年5月に10匹を借り受け、これまで7匹が死んだ。クニマスの寿命は4、5年とされ、いずれも寿命とみられる。残る3匹に衰弱の兆候はないが、全滅する恐れもあった。

 山梨県も本県の状況は把握していたが、ふ化させた稚魚が1年以上生きる割合(生存率)は従来3割しかなく、追加貸与の余裕がなかった。しかし昨年、餌を人工飼料から生きたエビ類に変えると生存率が9割まで上昇。繁殖体制がある程度整い、追加貸与分を確保できたという。山梨県の後藤斎(ひとし)知事は先月26日の記者会見で「山梨で必要な数を踏まえても、秋田に追加貸与できると判断した。クニマスを通じた両県の友好の深まりを期待したい」と述べた。

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