時代を語る・西木正明(2)本当の出生地は新潟

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生後6カ月の頃、母アキに抱っこされて
生後6カ月の頃、母アキに抱っこされて

 小学生の時、県の席画コンクールで2度賞をもらいました。文章を書くのはとにかく苦手でしたが、なぜか絵だけはすらすら描けましてね。そしたらおふくろが「それは(母方の)ひいじいさんの血を引いたからだ」って言うんです。その曽祖父は秋田藩士の小室秀俊(号は怡々斎=いいさい=)といいまして、狩野派の画家でした。寺崎広業たちを育てたと聞いています。

 その長男信蔵がおふくろの父、つまり私の祖父です。怡々斎の指南を受けて日本画も描いたようですが、早い段階からデザインにも凝るハイカラな人だったそうです。明治42(1909)年に日本初のデザイン指導書を著した教育者でした。そのじいさんがデザインしたのが森永のエンゼルマークだと聞いています。没後に調布(東京都)の親類宅から、祖父が描きかけたエンゼルの失敗作が山のように出てきたことがあって、それを見た時は驚きました。おふくろから聞かされてきた話は本当だったんだ、と思ってね。

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