遠い風近い風[宮田陽]寄席芸人のお正月

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 怒涛(どとう)の1カ月が終わった。寄席芸人にとって1月は、1年で一番バタバタとする月である。中でも元日は大変だ。朝、師匠宅に出向いて新年のあいさつを済ますと、その足で寄席へと向かう(寄席は年中無休だから当然、元日から開いている)。そして前座さんやお囃子(はやし)のお姉さんにお年玉を渡し、高座を終えると次の寄席へ。寄席を4軒掛け持ちなんて芸人もいる。

 寄席では、元日から1月20日までが、若手から人気者まで入れ代わり立ち代わり総出演する顔見世興行の期間で、毎年お客さんが初笑いに大挙お出でになる。そして今年は、特にお客さんが多かった気がする。

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