時代を語る・西木正明(17)平凡出版に特例入社
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平凡出版の最終面接で「うちに入って何をしたいんだ」と聞かれたので、「平凡パンチで使ってもらいます」と真顔で答えたら、「それはこっちが決めることだ」とお偉方にゲラゲラ笑われました。惨憺(さんたん)たる状況でしたが、運よく拾ってもらいました。合格したのは私ともう1人。専務に後で理由を尋ねたら、「成績は一番悪いけど、自分を飾ろうとする様子がなかったからいいと思った」と言われました。あの頃の経営陣は豪快でした。
ところが一つ重大な問題が起きましてね。内定は昭和42(1967)年春の大学卒業を前提としていたけれど、大学から留年を宣告されてしまったんです。何とかならないかと大学に掛け合ったんですが、いくら事情を説明しても駄目なものは駄目。会社からも「君1人のために(入社の)再試験をするわけにはいかん」とお叱りを受けて、いよいよ困り果てました。
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