無診察で処方箋発行 地域医療、脆弱さ露呈 上小阿仁村

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13日に内科の診察を再開した上小阿仁村国保診療所
13日に内科の診察を再開した上小阿仁村国保診療所

 秋田県上小阿仁村唯一の医療機関・国保診療所の内科常勤医が、不在で患者を診察していないにもかかわらず、処方箋を発行していた問題。無診察での処方箋発行は医師法に抵触する行為で、診療所を運営する村は「法に対する認識が甘かった」とする。常勤医はインフルエンザに感染し診察できなかったが、代わりの医師が診察する支援体制は整っておらず、地域医療の脆弱さも改めて浮き彫りとなった。

 村によると、内科常勤医の柳一雄所長(80)は5日午前8時ごろ、診療所内の検査でインフルエンザに感染していることが分かり、隣接する住宅へ戻った。村は4日間の休診を決め、午前10時半に村内全戸に設置されているIP端末機で知らせた。

 しかし、継続的に服用する持病の薬がなくなったという高齢者が、休診を知らせる前から診療所を訪れていた。「薬だけもらえればいい」と言う患者の体調を看護師が聞き取り、血圧測定などを行った上で柳所長に電話連絡し、処方箋を発行したという。

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