時代を語る・西木正明(25)「40歳で物書き」宣言

有料記事
※写真クリックで拡大表示します
早大時代、知床半島のウトロの漁師(右)と
早大時代、知床半島のウトロの漁師(右)と

 東京・赤坂の自宅マンションに押しかけてくる個性的な面々と接するうち、いろんな刺激を受けたせいか、文章を編集するより自分で作品を書きたいと思うようになったんです。30代後半に差し掛かった頃です。覚悟を決めて取り掛かろうと考え、職場の平凡出版広告部で「俺は40歳になったら退社して物書きになる」と宣言しました。

 書いてみたいテーマがあったんです。早稲田大探検部時代に知床半島(北海道)へ通った時、地元の漁師から聞いた話でした。「俺たちは目の前の国後島に(漁に)行きたくても、ロシア人が目を光らせているから行けねえ。行ったらすぐに捕まる。でも漁師仲間には自由に行き来できるやつがいる」と言うんです。よく聞けば、ソ連(現ロシア)のためスパイ活動をする漁船が存在していて、北方領土近海で大量の魚を捕ってぼろもうけしているということでした。

お気に入りに登録
シェアする

秋田魁新報(紙の新聞)は購読中ですか

紙の新聞を購読中です

秋田魁新報を定期購読中なら、新聞併読コース(新聞購読料のみ)がお得です。

新聞は購読していません

購読してなくてもウェブコースに登録すると、記事を読むことができます。

連載企画:時代を語る・西木正明編

この連載企画の記事一覧

秋田の最新ニュース