イージス・アショア:秋田と日米安保(1)緊急着陸、県民蚊帳の外
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迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画を巡ってわれわれはいま、この国のありようをつかさどる日米安保体制を意識せざるを得ない状況に直面している。連載「盾は何を守るのか」の第3部は、県内での安全保障問題の先例に目を向け、現在につながる日米の関係をたどる。4回続き。
◇ ◇
「上空を通過したい」
1988年8月25日午前10時半すぎ、秋田空港の管制に無線連絡が入った。
数十秒後、爆音を響かせて滑走路上空を通過したのは、2機のジェット戦闘機。米軍三沢基地(青森県三沢市)に所属する当時最新鋭のF16戦闘機だった。
秋田市の小学校教員、伊藤善弘さん(57)は、勤務していた県央部の小学校で機体を目撃した。「ゴーッという音を立てて日本海へ飛んでいった。なんで驚かすようなことをするんだと思った」
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