ピンクモジャ:ライバルに連敗…折れそうな心奮い立たせる

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ピンクモジャのアウェー・ブースター通信(25)

 近江米対秋田米。鮒(ふな)寿司対ハタハタ寿司。そして日本一広い琵琶湖と日本一深い田沢湖の湖頂上決戦。Bリーグにおいてこれほどライバルという言葉がふさわしいチームはあるでしょうか。それは「滋賀レイクスターズ」。2シーズン前も熾烈な残留争いを繰り広げましたが、B1の座を勝ち取ったのはレイクスでした。

 今季も同様の展開ですが、これから東地区の強豪チームとの連戦を控えるハピネッツとしては下位チームからの勝ち星は確実に拾っておきたいところ。秋田から駆けつけたブースターも近江牛をさかなに祝杯を上げるのを楽しみにしていたはずです。なのに、なのに…。

レイクスの「落ちない力」の源は?

滋賀の本拠地ウカルちゃんアリーナ。その名前が滋賀に力を与えるのか

 ふたを開けてみればまさかの連敗。1日目は前半で10点リードしていたのに、逆転負けを喫する有様でした。インサイドへの攻撃パターンを攻略されていたことや、相手のスリーポイントが予想以上に決まったことなど、さまざまな要因はありますが、やはり滋賀の本拠地「ウカルちゃんアリーナ」の名前は伊達ではないなとしみじみ思いました。アリーナ命名権を持つ学習塾経営会社のマスコットが「ウカルちゃん」。レイクスの「落ちない力」は今季もやはり侮れません。

 両日ともベンチ裏での観戦でしたが、激しく怒りをあらわにするペップと力を出し切れずうつむく選手たちを間近で見るのはなかなかにしんどい体験でした。若い選手たちですからミスが重なれば落ち込んでしまうのは分かります。でもね、選手の皆さん。あの日、どんな人たちがアリーナを訪れていたか、知っていますか?ハピブーだけでなく、京都や奈良といった近隣のブースターや、近畿地方に住んでる秋田出身者も、精一杯声援を送ってくれていたのですよ。自分たちのバスケができず、下を向いてしまう気持ちも分かります。でも、秋田と秋田のバスケを愛し、応援してくれる人たちのまなざしを忘れないでいてくださいね。

胃袋は好調、キャリアハイを記録!

 冷たい雨に打たれながら会場を後にしましたが、来季も絶対に滋賀アウェーに参戦しようと琵琶湖に誓いました。Bリーグ初年度に訪れた際も滋賀のアリーナグルメはリーグ随一でしたが、今回はさらに進化を遂げていました。アリーナの内外に10以上の店舗が立ち並び、席にはデリバリーの注文を取るスタッフまでがやって来るのです。レイクスは今季より食券制を採用。使い切れるかな?と思いましたが、結局は「近江牛のばってら寿司」「近江赤こんにゃく入り粕汁」「からあげ甘辛だれ」「マグニードッグ(※ナマズフライ)」「星型のナタデココ入りクレープ」と平らげ、無事にチケットも使い切りました。試合前に5品はキャリアハイです。

質と量でアウェーブースターを攻め立てたアリーナグルメ

 アリーナは飲食の持ち込み禁止が徹底されていましたが「絶対ウチの中で満足させたるでぇ!」とばかりにアウェーブースターの胃袋を質と量で攻め立てるレイクスグルメ。クラブスローガンである「関西No. 1熱狂アリーナ宣言」を実現するため、「食」に力を注いでいることがひしひしと伝わります。ブースターの心を満たし、クラブの財政を潤し、そしてBリーグの発展に貢献する。これぞ近江商人の商売の極意「三方よし」ではないでしょうか。恐れ入りました。

敗戦に痛む筆者の心に沁みるようにうまかった「近江牛すじ煮込み」

 とはいえ敗戦はやはりこたえます。新幹線の出発まで京都駅そばの居酒屋で飲んでいましたが、「近江牛すじ煮込み」の美味さがやけに心に沁みました。帰りに気づいたのですが串焼き担当の板前さんは中山選手にそっくり。ガミガミ口うるさい女将に耐えながら黙々と串打ちする板前タクちゃん。なんだか既視感を覚える光景に「負けるなよ」と密かに心の中でエールを送りました。残された試合はあと16。嘆いてる暇はありません。折れそうになる心を奮い立たせて、東京から叫びます。バモス!

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