地方点描:邸宅に集う[能代支局三種町駐在]

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 幕末前夜に建てられた屋敷に、地域の人たちの笑い声があふれた。明治期に鵜川村(現三種町鵜川)で教育者、政治家として活躍した児玉高致(こうち、1847~1899年)の旧邸宅で、5日に開かれた「ひな祭りカフェ」。一時解体の話も持ち上がったが、交流の場として再生しようと町民有志が企画した。

 1851(嘉永4)年築。玄関の大扉や広縁にケヤキ、梁(はり)や柱に立派な杉を用いた重厚な造りだ。高致がこの場所に設けた私塾「四教堂(しきょうどう)」では、俳人として名を残す佐々木北涯や後に衆院議員となる三浦盛徳など、新時代を担う人材が育った。地元・湖北小の校名は、開校に尽力した高致の雅号が由来だ。

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