土門拳賞の高橋智史さん 弱者の怒りや悲しみ伝える

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「RESISTANCE」の表紙に使われた写真。裁判を終えた後、「私は権力の横暴には絶対に屈しない。子どもたち、強く生きなさい」と叫ぶ女性活動家のテップ・バニー氏=2017年2月15日
「RESISTANCE」の表紙に使われた写真。裁判を終えた後、「私は権力の横暴には絶対に屈しない。子どもたち、強く生きなさい」と叫ぶ女性活動家のテップ・バニー氏=2017年2月15日

 カンボジアの人々に寄り添い続けた15年間だった。第38回土門拳賞に輝いたフォトジャーナリスト高橋智史さん(37)=秋田市出身=は、常に社会的弱者の立場で活動することを信念としてきた。「人々が僕に願いを託し、写真を撮らせてくれる。その思いが原動力となり、自分の道を信じてきた」と振り返る。

 命を賭して圧政に立ち向かう人々の怒りや悲しみといったリアルな表情を切り取ってきた。望遠レンズをほとんど使わず、武装警察と庶民が対峙(たいじ)する緊迫した場面でも限りなく接近して撮影する。構図を考える余裕など一切ない。「彼らと一緒に闘う気で撮っている。危険も増すが、何が何でも彼らの思いを伝えなければ、自分が生きている意味がない」と言い切る。

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