社説:GWの10連休 生活へ支障ない態勢に

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 ことしのゴールデンウイーク(GW)は27日から5月6日までの10連休になる。これまで経験したことのない長期の連休になるだけに、その間、県民生活に支障がないように態勢を整えなければならない。

 10連休は、新天皇が即位する5月1日がことし1回限りの祝日になったのに伴うもの。祝日法では二つの祝日に挟まれた平日は休日にすると定める。今回は1日と昭和の日(29日)に挟まれる30日と、憲法記念日(3日)に挟まれる2日が休日になる。政府は「国民こぞって祝意を示すため」と説明している。

 異例の長期休暇となるため、保育や医療、ライフラインの運用面で問題が生じることを不安視する声がある。政府は「国民生活に支障が生じないように万全を期す」との対処方針をまとめ、都道府県や市町村などに対応を求めている。

 連休中であっても、サービス業など職場の事情で休めない人は多い。子どもをどこに預けたらいいかを心配している人は少なくないだろう。県内では、保育施設が連休中に子どもを預かるかどうかの対応が、市町村によって分かれているのが気に掛かる。

 県内施設は普段から土曜日は開いており、27日も同様の見込み。それ以外の9日間のうち、保育ニーズが高いとみられる30、1、2日を中心に開所する施設があるのは12市町村。秋田市や男鹿市では、普段、他の施設に通う子どもも預かる施設がある。残る自治体の多くは暦通りの9連休とする予定という。

 政府は連休期間中、子どもを受け入れた施設に補助金を加算する。地域によって事情は異なるかもしれないが、市町村には今後も引き続き追加のニーズがないか把握に努め、積極的に対応してほしい。

 医療機関の診療態勢は、住民の生命に関わるだけに重要だ。県内では、地域の中核病院である救急告示病院が通常通り救急診療を実施するほか、22病院、492診療所が外来の診療日を設ける。

 救急外来に患者が殺到することも予想される。医療機関同士の連携を深め、一部の病院に患者が集中しないようにする必要がある。患者の方でも、連休前にかかりつけ医を受診するなどの対応を心がけたい。

 10連休への対応は、住民に適切に情報提供されることが肝心だ。県は医療機関の情報をホームページ(HP)で紹介しているが、HPを見られない高齢者もいる。医療情報に限らず、情報過疎の人が置き去りにされるようなことがないよう、きめ細かい配慮が大切だ。

 他にも家庭ごみの収集態勢など、県民生活に直結する問題は多い。県、市町村をはじめ関係各機関は、連休スタートまでの間、なお一層態勢を整える努力を続けなければならない。連休期間中、県民の多くが安心して生活を送れるようにしたい。

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