時代を語る・千田宏二(6)生涯の恩師と出会う

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高校の同窓会(後列左から3人目)。後列右から2人目が土崎先生
高校の同窓会(後列左から3人目)。後列右から2人目が土崎先生

 大した目的もなく入った増田高校定時制でしたが、生涯の恩師となる先生との出会いがありました。湯沢北高校の校長や湯沢市教育委員長などを務めた土崎十一先生です。俺が50代の頃からは、人手不足のリンゴ園を手伝ってくれました。

 忘れられないエピソードがあります。高校の同級生に石田春雄君がいました。4年生のある日、土崎先生が言うんです。「みんな聞け。春雄は単位が取れなくて、このままだと卒業できない。それでいいのか」と。石田君はパン屋に住み込みで働いていました。夜に仕込みがあり、朝は早い。夜学の授業に出られなかったのです。

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