北斗星(4月16日付)

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 勝利が決まった瞬間、会場を埋め尽くしたブースターは歓喜に沸き、選手たちは安堵(あんど)の表情を浮かべた。バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の秋田ノーザンハピネッツがホーム最終戦でB1残留を決めた

▼B1に復帰した今季は開幕から苦戦が続いた。4連敗で始まり、その後は6連敗もあった。3月中旬からは11連敗を喫し1カ月間も白星から遠ざかった。また降格かと覚悟を決めた人もいたに違いない

▼18チーム中の15位。残留プレーオフ(PO)は下位4チームで行われる予定だったが、福岡が来季、資金繰りの悪化でB1から降格することになった。このためPOは福岡を除く下位の2チームで争われることになった。秋田にとってはラッキーだった

▼来季はハピネッツが旧bjリーグに参戦してから10年目。県内のプロチームの誕生は画期的だった。今では余暇にピンクのシャツを着て観戦を楽しむライフスタイルが定着した。孫のような年齢の選手を声をからして応援するお年寄りも多い

▼チーム運営の苦労は並大抵ではないだろうが、地域活性化への貢献はそれ以上に大きいといっていいだろう。これほどまでに県民に愛される存在に育ったチームが、記念すべき年をB1で迎えられることを素直に喜びたい

▼B1には大企業がスポンサーに付く強豪が多い。今後も苦しい戦いは続くだろう。諦めずに立ち向かえば、きっと道は開ける。ブースターの熱い思いに応え、来季は上位を目指してほしい。