内陸線観光路線化の軌跡(1)乗客減少 少子化、地域の足に影

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全線開業の記念列車を出迎えた多くの住民=1989年4月1日、阿仁合駅
全線開業の記念列車を出迎えた多くの住民=1989年4月1日、阿仁合駅

 北秋田市鷹巣と仙北市角館を結ぶ94・2キロのローカル線・秋田内陸線が今月、全線開業30周年を迎えた。沿線の人口減や車の普及が進み、存続が危ぶまれてもいるが、近年は観光資源として海外からも注目を集める。内陸線の歴史と未来を探る。

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 阿仁合駅に角館からの列車が到着すると、カメラやスマートフォンを手にした台湾人旅行者が降りてきた。駅舎内のレストランで食事する人や、駅前のスーパーで買い物する人、パンフレットを持って街歩きをする人などさまざま。駅前で呉服店を営む北林昭男さん(74)は、「ここ数年は平日にも台湾の人を見かけるようになった。にぎわいが生まれている」と話す。

 内陸線に乗った外国人団体客は2017年度、過去最高の2万5232人で、18年度はさらに上回る見通し。地域の足として30年前に誕生した路線に変化が起きている。

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