時代を語る・千田宏二(9)共同防除組合を設立

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自ら書いた共同防除組合の貸借対照表
自ら書いた共同防除組合の貸借対照表

 リンゴに力を入れるようになった昭和30年代後半。うちの畑のリンゴは本当に安かったんです。園地で自分が厳選してから共同選果場に出してもC級、D級ばかり。思い通りに病害虫を防ぐことができなかったんです。個人でいくら防除を頑張っても周りがきちんとしなければ、病害虫は防げません。害虫は飛んで来るわけですから。

 何とかしてA級を作りたいという気持ちが湧きました。それには集落全体で計画的に防除をすることが欠かせません。平鹿地方では30年代前半から共同防除組織が立ち上がり始めました。俺の半助集落でも話はあったのですが、コメが主体の時代で、まだリンゴに対する熱意がそれほどでもなく、いったん立ち消えになってしまいました。

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