内陸線観光路線化の軌跡(2)存廃論議 住民活動、存続後押し

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内陸線の存続を求めて秋田市内をアピール行進する沿線住民ら=2008年8月
内陸線の存続を求めて秋田市内をアピール行進する沿線住民ら=2008年8月

 「秋田内陸線を廃止しバスを運行してはどうか」。2002年の9月県議会一般質問で内陸線の廃線を求める声が上がり、地域に衝撃が走った。開業当初こそ年間100万人が利用したが、沿線の少子化に伴う通学利用者減や、モータリゼーションの進展により、この年は64万人まで減っていた。赤字は年間3億円。危機感を抱いた住民が、存続運動に動きだした。

 仙北市上桧木内地区の住民は06年7月、「秋田内陸縦貫鉄道を守る会」を設立した。工事が中断し、列車が通ることのないレールを見続けてきた地区住民にとって全線開業は悲願だった。初代会長に就いた鈴木定平さん(67)は「全線開業から十数年で危険な状態になるなんて思ってもいなかった」と振り返る。

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連載企画:観光路線化の軌跡 秋田内陸線全線開業30周年