時代を語る・千田宏二(10)平鹿ブランドを確立

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ゴールデンデリシャスの即売イベント=昭和61年ごろ
ゴールデンデリシャスの即売イベント=昭和61年ごろ

 平鹿リンゴの名を全国に広めた立役者は、黄色い「ゴールデンデリシャス(以下ゴールデン)」という品種です。私が就農する前ですが、昭和20年代、当時日本一といわれた神田市場(東京)で一番高い評価を受けていたそうです。リンゴっていいもんだ、と地域の生産に弾みがついたようです。

 ゴールデンは果実に袋を掛けて栽培していました。風雨や低温に弱く、落花後20日以内に袋を掛けます。そうしないと、リンゴの表面がざらざらして、外観が悪くなります。作業は田植えと重なる5月。とても忙しかったそうです。実が大きくなるともう一度、袋を掛け直さなければなりません。日本一の評価を受けたとはいえ、大変手間のかかる品種だったわけです。

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