時代を語る・千田宏二(11)「味で勝負」が合言葉

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「味で勝負」をアピールする法被
「味で勝負」をアピールする法被

 平鹿リンゴの看板品種だった有袋の「ゴールデンデリシャス(以下ゴールデン)」を無袋にしようと呼び掛けたのは、平鹿果樹農協((平)=まるひら)の田中正市組合長です。昭和40(1965)年にアメリカのリンゴ園を視察し、無袋ゴールデンの素晴らしい出来栄えに感銘したそうです。翌41年、(平)に「ゴールデン無袋会」を立ち上げたのです。

 当時、ゴールデンは出荷全体の4割ぐらいを占める主力品種でした。でも、風雨や低温の影響で果実の外観が悪くなるという弱点があり、袋掛けが欠かせないリンゴでした。既にブランドを確立していた(平)の有袋ゴールデンを無袋に転換するという大事業です。

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