時代を語る・千田宏二(12)危険農薬使わず防除

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薬剤を混合する装置=昭和41年ごろ、増田町亀田
薬剤を混合する装置=昭和41年ごろ、増田町亀田

 俺の集落の半助果樹共同防除組合(共防)は昭和41(1966)年に防除を始めました。リンゴ栽培は病害虫予防のために薬剤を使いますが、中には危険性が指摘されていた農薬もありました。それらを使わない方法でスタートしたんです。

 きっかけは前年の秋、農作業が一段落し、集落のみんなが集まった「反省会」でした。ある母さんが「田植えの時期、リンゴ畑に3日も4日も入れないので困った」と言うんです。ホリドールという殺虫剤は複数の害虫に効く特効薬ですが、散布すると数日は園地に入れないほど強力でした。

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