春の院展・秋田展[揺らぐ]佐藤悟・入選

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揺らぐ(佐藤悟・入選)
揺らぐ(佐藤悟・入選)

 ため池から真っすぐ伸びたアシと、水面に映って揺らぐ姿から波の動きがよく伝わってくる。作者は秋田市金足のため池でスケッチし、作品を完成させた。

 春の院展では2015年以来4年ぶり、15回目の入選。作者は常々「生きる希望が湧いてくるような風景を描きたい」と考えており、今回は特に好きな水辺の景色を選んだ。ただ、水辺をモチーフにした作品は数多くあるため、「いかに個性を出すかに力を注いだ」と振り返る。実際のため池は緑がかった青色だったが、柔らかい紫色を基調に水面を描くことで個性の表現を試みた。

 風によって波立つ水面は、人の不安定な感情も想像させる。作者は「見る人によっては、揺れる恋心のようにも感じるかもしれない。それぞれの受け取り方で自由に楽しんでほしい」と語る。

「第74回春の院展・秋田展」の詳細はこちら

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