時代を語る・千田宏二(16)長野県の矮化に衝撃

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矮化栽培のリンゴ園=平成11年、増田町
矮化栽培のリンゴ園=平成11年、増田町

 リンゴというのは、台木に「ふじ」「ゴールデンデリシャス」といった木の枝(穂木)を接ぎ木します。同じ品種の苗木が大量に短期間にでき、果実の品質がそろいやすくなるのです。古くから台木に利用されてきたのがマルバカイドウというバラ科の木です。挿し木で根が付き、簡単に増やせるのですが、木が大きくなるのが欠点。高いところの作業は効率が悪く、危険です。

 そこで樹高を低く抑える栽培法が開発されました。矮化(わいか)栽培と呼ばれ、マルバカイドウに樹高を抑える台木を接ぎ木し、さらにリンゴの穂木を接ぐのです。木を小さく育てると、植えてから収穫までの期間が7、8年から5年ぐらいに短縮されます。小さい木はたくさん植えられるので、リンゴ園全体の収穫量も増えます。

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