遠い風近い風[十田撓子]映画の光、色

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 昨秋、筆者が所属する県現代詩人協会の主催した「秋田の詩祭」において、短編映画「夏の花」(宮岡秀行監督・原民喜原作)の上映が行われた。その本編にあたる「微塵光(みじんこう)―原民喜」(以下「微塵光」)が5月19日午後1時半から、羽後町の西馬音内盆踊り会館で上映される運びとなった。

 広島出身の宮岡監督は、両作品とも現在の広島そして日本の街、人を撮る。キノコ雲も原爆ドームも映らない。そのようなイメージを広島の追体験として認めることは、むしろ原爆の存在を容認することになると「微塵光」でインタビューを受ける宮脇百合江さん(広島市・語学教師)の発言から教えられた。

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