沖縄に根張る、友情の秋田杉 県人会、国頭村で50本確認

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国頭村辺野喜の県営林に根を張る秋田杉と県人会の会員。左から木村会長、小松さん、宮城副会長
国頭村辺野喜の県営林に根を張る秋田杉と県人会の会員。左から木村会長、小松さん、宮城副会長

 秋田県から約2千キロの沖縄県に秋田杉が根付いている。戦火で荒廃した沖縄を緑化しようと、県が1962~72年に贈った。2月、沖縄秋田県人会(25人)の会員らが沖縄本島北部の国頭村(くにがみそん)で杉と対面した。同村の隣の大宜味村(おおぎみそん)に住む小松正美さん(71)=由利本荘市出身=は「沖縄で古里のシンボルと再会できるなんて感激。思わず秋田杉に抱きついた」と振り返る。

 杉を最初に贈ったのは1962年2月。本県出身戦没者の現地の慰霊碑「千秋の塔」の除幕式に出席した小畑勇二郎県知事(故人)が前月、緑を失った沖縄の景色を見て、大田政作・琉球政府行政主席(同)に緑化用の苗木を贈る約束をしたのが始まりだ。

 手始めに苗木7千本を贈った。当時米国統治下の沖縄は植物移入に規制があり、検疫のため、杉の根を水洗いして持ち込んだ。72年まで苗木2万2千本、種子15キロを贈り、国頭村や名護市の県有林、琉球大学などに分配。本県と気候が異なる沖縄でも秋田杉は順調に根を張った。

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