恩返しの桜、再生へ 由利本荘・絆の茂里、落葉続き対策検討

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疎開70年、植樹20年を記念した集い。自らが植樹した「絆の茂里」の桜の下で歌う女性たち=2015年4月25日
疎開70年、植樹20年を記念した集い。自らが植樹した「絆の茂里」の桜の下で歌う女性たち=2015年4月25日

 太平洋戦争末期に東京から旧石沢村(秋田県由利本荘市石沢地区)に集団疎開した女子生徒たちが後年植樹した公園「絆の茂里(もり)」の桜に異変が起きている。公園内には、元女子生徒と地元住民らが植えてきた200本を超えるヤエザクラやシダレザクラなどがあり、これまでは4月下旬から5月上旬以降に花盛りだったが、今年はあまり花が咲かなかった。危機感を持った住民と公園を管理する市は樹木医を招いて現場の実情を説明。再びきれいな花を咲かせるために、再生への検討を始めた。

 「何とか来年は咲くように知恵を授けてください」。今月8日午後、現地を訪れた仙北市さくらアドバイザーで樹木医の黒坂登さん(70)に、絆の茂里整備に当初から関わる石沢地域振興会顧問の井島市太郎さん(72)はこう切り出した。

 井島さんによると、異変を感じ始めたのは3年ほど前から。花が咲いた直後に葉が枯れて落葉するようになった。年々その面積が広がったという。市が造園業者に相談すると、「コガネムシの幼虫が寄生しているかもしれない」と言われ、今年は4月に入ってから殺虫剤を散布した。

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