時代を語る・尾形荘二(4)大事な米、没収された

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5人の子どもを育てたとっちゃんとかっちゃん
5人の子どもを育てたとっちゃんとかっちゃん

 戦争が終わったのはいいけど、とにかく食うもんがなく、どこの家も苦労したと思うよ。だって米がないんだもん。かっちゃんはご飯にジャガイモやサツマイモを入れたり、雑炊にしたりして工夫してたよ。俺たちは本当に腹が減っちゃってさ。

 とっちゃんはたばこを吸わなかったから、配給のたばこを大事にしまっておいたの。かっちゃんの実家は東滝沢村(現由利本荘市)の曲沢地区の農家だから、どうしても米が欲しくなると、兄貴と俺に「曲沢のじいさんにたばこを持って行って、代わりに米を少し分けてもらってこい」と言ったもんなんだ。

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