秋田出身の祖母を知りませんか チェコの女性「情報提供を」

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故ナカムラ・キヌコさん
故ナカムラ・キヌコさん

 私の祖母は秋田出身の日本人です―。チェコ北部のナーホト市に住むカテジナ・ヴァシノヴァーさん(70)が、35年前に亡くなった祖母のルーツを探している。名前と生年、本県出身ということしか分からない。「祖母が秋田でどのような生活を送ったのかを知りたい」と話す。

 祖母の名前は「ナカムラ・キヌコ」さん。ヴァシノヴァーさんによると、ナカムラさんは1891年に本県で生まれ、20代ごろに両親とロシアのウラジオストクに渡り、日本人街で暮らした。1918年に従軍音楽家としてウラジオストクを訪れたチェコ人バイオリニストと結婚。夫の演奏活動でエジプトやスリランカなどさまざまな国を回った後、プラハ南方の町・ピーセクに住居を構えた。

 第2次世界大戦勃発後、夫はヒトラーを非難する言動が原因でチェコ北部のナチス・ドイツの強制収容所に入れられ、死亡。戦後ナカムラさんは、息子がいたプラハで暮らした。チェコ語やロシア語などが堪能で、大使館職員や語学教師として働いた。日本に帰国することなく、84年に93歳で亡くなった。

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