時代を語る・尾形荘二(7)泣くなよ、かっちゃん

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家族や友人らとの別れを惜しむ集団就職の若者
家族や友人らとの別れを惜しむ集団就職の若者

 本荘中(現本荘北中)を卒業した直後の昭和29(1954)年3月25日、午後8時すぎに羽後本荘駅を出発する夜行列車に乗ったんだ。本荘中から乗ったったのは5人ぐらいだったね、担当の先生に付き添われてさ。

 俺は本荘中の校章の付いた帽子をかぶって学生服で行ったの。ぼろぼろではなかったけど、それに近い感じだった。でも親には「これでいいよ。東京に行ったら何か買うから」って言ったんだ。修学旅行の時に買ってもらったボストンバッグに下着とか寝間着、せっけん、歯ブラシなんかを詰め込んでさ。一番底には近所とか親類からもらった餞別(せんべつ)を入れて。

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