山葵沢地熱発電所が営業運転開始 湯沢市

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営業運転が始まった山葵沢地熱発電所=湯沢地熱提供
営業運転が始まった山葵沢地熱発電所=湯沢地熱提供

 電源開発(東京)などが出資する秋田県湯沢市の湯沢地熱(大泉博幹社長)は20日、同市高松、秋ノ宮にまたがる山葵(わさび)沢(ざわ)地熱発電所の営業運転を開始した。試験運転での送電が同日午前0時、固定価格買い取り制度による東北電力への売電に切り替わった。出力4万6199キロワットは、国内4番目の規模。年間約70億円の売り上げを見込む。

 湯沢地熱は、電源開発と三菱マテリアル(東京)、三菱ガス化学(同)の3社の出資で2010年4月に設立された。11年11月から14年10月まで実施した環境影響評価(アセスメント)を経て、15年5月に山葵沢地熱発電所の建設に着手。今月上旬までに主要施設が完成した。残る工事は車庫や外構などで、10月上旬までに終える予定。

 地下1800メートルほど掘削した井戸の底にたまる300度近い蒸気と熱水を取り出し、第1段階でまず蒸気をタービンに送り、第2段階で熱水からさらに蒸気をつくってタービンに送るという「ダブルフラッシュ方式」を採用。蒸気と熱水を取り出す井戸(生産井)は9本、熱水を地中に戻す井戸(還元井)は7本整備した。

 年間発電量は3億3千万キロワット時を見込み、一般家庭9万世帯の年間消費電力に相当する。発電所から18キロ離れた横堀変電所まで計70本の鉄塔を建てて送電している。

 県内で稼働する地熱発電所は鹿角市の大沼(稼働開始1974年、出力9500キロワット)、湯沢市の上の岱(94年、2万8800キロワット)、鹿角市の澄川(95年、5万キロワット)に次いで4カ所目。

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