北斗星(5月21日付)

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 元女子プロレスラーでタレントの北斗晶さん(51)の元気な姿をテレビで見る度に、術後の経過も良好なんだと思う。北斗さんは4年前に乳がんになったことを公表して手術を受けた。がんを告白した会見を見て、ショックを受けた人も多かった

▼乳がんは日本人の女性の中で最も多いがんである。著名人ががんを乗り越えて復活する姿は、同じ病気を抱える人たちへの心強いエールとなっている。一般の人たちに、病気への関心を高めるきっかけともなる。北斗さんが乳がんを公表した後には、多くの女性が医療機関を訪れて検診を受けている

▼残念なのは、それが定期的な検診につながっていないことである。厚生労働省によると、2017年度の乳がん検診の受診率は全国17・4%、本県19・0%と低迷している。県が掲げる目標の5割に遠く及ばない

▼乳がんに限らず、検診が大切なのは早期に見つかれば見つかるほど、完治の可能性が高いからである。「煩わしい」「自分は大丈夫」として検診をおろそかにするようなことがあってはならない

▼県内の乳がん経験者でつくる「あけぼの秋田」(佐藤清子代表)のメンバーら20人余りが19日、秋田市のJR秋田駅前で乳がんの定期検診を呼び掛けた。「若いからと安心していませんか」。配ったポケットティッシュのメッセージが目を引く

▼日本では生涯にがんになる人は2人に1人といわれる。「自分の体は自分で守ることが大事」。佐藤代表の訴えが重く響く。

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