短歌と暮らす:亡き子を詠む 募る思い封じ込める

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孝男君のために植えた桜を見上げる真田さん。すぐ隣には、家族で建てた孝男君の慰霊碑がある
孝男君のために植えた桜を見上げる真田さん。すぐ隣には、家族で建てた孝男君の慰霊碑がある

 雪はふるただひたすらに降りてやまず子の魂をきざみし道に

 真田京子(大仙市)


 桜の美しい所に、真田京子さん(92)=大仙市強首=が案内してくれた。そこは自宅のすぐそば。1970年7月、当時13歳で中学2年だった息子の孝男君が、交通事故に遭った場所だ。

 「夜の7時ごろでした。近くに卵を買いに行った息子が、いくら待っても戻って来なかった」。おかしいと思い、真田さんは家を出た。暗い道路に人が倒れているのが見えた。孝男君だった。そばには乗っていた自転車と、卵のかごが転がっていた。バイクにはねられた直後だった。

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