あの日の記憶忘れない 日本海地震から36年、犠牲者を追悼

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住職らが読経する中、慰霊碑を前に焼香する参列者=能代市字大森山
住職らが読経する中、慰霊碑を前に焼香する参列者=能代市字大森山

 1983年の日本海中部地震から36年の26日、津波による犠牲者や甚大な被害があった秋田県内の沿岸自治体では、犠牲者の追悼をするとともに、訓練を通じて災害への備えを新たにした。

 東北電力能代火力発電所の用地造成や港の護岸工事中に津波に遭うなどして36人が亡くなった能代市の能代港には、地震が発生した午前11時59分の1時間以上前から遺族が訪れ、同市字大森山の緑地内にある慰霊碑前で手を合わせた。市主催の献花式のほか、能代仏教会と日蓮宗県宗務所による三十七回忌法要もそれぞれ行われ、犠牲者を供養した。

 地震から36年がたち、遺族は高齢化が進む。港の工事作業に当たっていた夫の小玉信一郎さん=当時(49)=を亡くした妻シンさん(86)=三種町=は、娘の田森一子さん(62)に付き添われながら訪れた。一子さんは東日本大震災以降、自宅で常時ラジオを聞く習慣がついた一方、「足の悪い母を連れてすぐには逃げられず、大きな災害があればじっとするより他はない」と、自力での避難に強い不安を口にした。

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