日本白神水産、経営困窮 町返礼品から「アワビ」削除

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経営難に陥っている日本白神水産
経営難に陥っている日本白神水産

 秋田県八峰町でアワビの陸上養殖を手掛ける日本白神水産(菅原一美社長)が経営難に陥り、事実上の事業停止状態となっていることが28日、関係者への取材で分かった。同社のアワビは町のふるさと納税返礼品で人気ナンバーワンとなっており、「あわびの里」としてブランド化や観光振興を目指す町にとって、大きな痛手は避けられない状況だ。

 同社は2012年の設立で、県の誘致企業にも認定された。従業員7人。同社によると、旧八森小学校の校舎を活用し、白神山地の水が流れ込む沿岸の海水を引き込んで3~6カ月間育てたアワビを「白神あわび」の名称で販売。生のほか、薫製やアヒージョなどの加工品は県外にも出荷していた。

 当初の生産目標数は年8万~10万個。近隣に養殖を手掛ける企業がなかったこともあって注目度は高かった。しかし、関係者の話では、稚貝や餌などの仕入れ代や経費がかさんで原価割れの状態が続き、赤字に陥っていたという。従業員には27日、菅原社長本人から近く自己破産申請の準備に入り、弁護士に処理を一任するとの連絡があった。

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