時代を語る・尾形荘二(22)浜田にほれちゃった

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復帰戦で勝利し、Vサインする浜田(右)と
復帰戦で勝利し、Vサインする浜田(右)と

 浜田剛史は左拳の骨折を繰り返しても、途中で投げ出すような男じゃなかったよ。左拳を使えなくても右のジャブとか走り込みとかを真面目にやってたんだ。あれだけ気が強くてパンチ力がすごい、おまけに練習熱心。酒もたばこもやらない。だから骨折が癒えた時は「この子は絶対に世界王者になる」って確信したんだ。

 俺は完全に浜田にほれちゃってさ。練習帰りに「飯食いに行こう」とよく誘ったの。彼が少年時代に憧れた王貞治さんの親類がやっている洋食屋にはよく行ったよ。ボクサーはリングに上がらなきゃ、お金にならない。そんな一番苦しい時にできるだけ寄り添ってあげたいって思ったの。

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