イージス配備、適地調査データずさん 防衛省、代替地検討で

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秋田国家石油備蓄基地の近くから撮影した本山。太陽高度を算出する国立天文台のウェブサイトによると、この時点の太陽高度が、防衛省が本山の仰角として記載した約15度にほぼ一致する。実際の仰角(約4度)とは開きがある=3日午後5時半すぎ、男鹿市船川港
秋田国家石油備蓄基地の近くから撮影した本山。太陽高度を算出する国立天文台のウェブサイトによると、この時点の太陽高度が、防衛省が本山の仰角として記載した約15度にほぼ一致する。実際の仰角(約4度)とは開きがある=3日午後5時半すぎ、男鹿市船川港

 イージス・アショア(地上イージス)の配備候補地を巡り防衛省が先月公表した「適地調査」の報告書に、代替地の検討に関連して事実と異なるずさんなデータが記載されていることが4日、秋田魁新報社の調べで分かった。電波を遮る障害になるとするデータを過大に記し、配備に適さない理由にしていた。秋田市の陸上自衛隊新屋演習場以外に適地はないとする報告書の信頼性が損なわれた。

 防衛省は、県や秋田市の要請に応じる形で、新屋演習場のほかに配備候補地はないかを検討。青森、秋田、山形3県の国有地19カ所を対象に調べ、いずれも配備に適さないと結論づけた。うち9カ所は、弾道ミサイルを探知・追尾するための電波を遮る山が周囲にあるとして、配備に適さない理由にした。

 しかし、これらについて秋田魁新報社がそれぞれの国有地と山を結んだ水平距離、山の高さを基に計算したところ、山を見上げた角度を示す「仰角」が、少なくとも2カ所で実際よりも過大に記されていることが分かった。

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