秋田市長「信頼性失われる重大な事案」 イージスずさん調査

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秋田市議会6月定例会本会議で説明する穂積市長。地上イージスの適地調査の報告書に事実と異なるデータが記されたことを「重大な事案」と指摘した
秋田市議会6月定例会本会議で説明する穂積市長。地上イージスの適地調査の報告書に事実と異なるデータが記されたことを「重大な事案」と指摘した

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の「適地調査」報告書に事実と異なるずさんなデータが記された問題で、穂積志秋田市長は6日、「調査結果全体の信頼性が失われる重大な事案だ」と述べ、報告書を精査して再度説明するよう防衛省に申し入れたことを明らかにした。調査結果やレーダーの配置案を検証するチームの作業は中断した。

 6日開会した市議会6月定例会本会議で説明した。

 防衛省は5日の県、市両議会全員協議会で、配備に適さないと佐竹敬久知事や穂積市長に説明した国有地9カ所全ての調査結果に誤りがあったとして謝罪した。

 これを受け、穂積市長は6日の本会議の市長説明で「今回の件を猛省し、これまで以上に真摯(しんし)な姿勢で正確な情報提供ときめ細やかな対応に努めてほしい」と防衛省に求めた。

 先月31日に立ち上げた調査結果の検証チームは作業を中断。市議会9月定例会までに一定の検証結果を報告するとした方針を改め、防衛省から再説明を受けた段階で報告時期を検討する考えを示した。

 本会議終了後、穂積市長は「人為的なミスと言うが、信頼を失うもので、本当に遺憾に思う」と述べた。

 防衛省は先月27日、陸上自衛隊新屋演習場西側の県有地を取得し、主要設備を住宅地から「700メートル」離す配置案を示したが、5日は県有地について「仮に取得できなかった場合でも適切な形で配備は可能だ」との考えを明らかにした。穂積市長はこのことにも疑問を呈した。

 他の候補地の場合、青森県つがる市や山形県酒田市などの国有地は住宅地から700メートル離すことができないとして不適となった。穂積市長は「他は700メートルの距離が確保できないから不適だったとの説明を受けたばかり。この点も改めて説明してもらう必要がある」と話した。