地上イージス「不適」理由にほころび 新屋以外の国有地

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防衛省が先月公表した「適地調査」報告書。新屋演習場以外の土地について「配備候補地となり得るような国有地ではないことが分かりました」と記している
防衛省が先月公表した「適地調査」報告書。新屋演習場以外の土地について「配備候補地となり得るような国有地ではないことが分かりました」と記している

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の計画を巡り、秋田市の新屋演習場の他に候補地はないと防衛省が主張する根拠が揺らぎ始めた。他の土地を「不適」と認定するために挙げた条件に、事実ではないデータが含まれていたことが発覚。他の条件にもほころびが目立ってきている。

 「手元にはございませんが、出せるものであれば出させていただきます」

 6日の衆院安全保障委員会。防衛省の「適地調査」報告書に事実と異なるデータが記載された問題に関し、寺田学氏(無所属、比例東北)が「本当に計算をして間違えたのか。間違ったという計算式を出してください」と求めると、岩屋毅防衛相は曖昧にかわそうとした。

 「出せないわけがない。勝手に作った数字だろうって推測されますよ」。週内に開示するよう寺田氏に迫られても、岩屋防衛相は「できるだけ早く出させていただく」と述べるだけだった。

 防衛省が調査報告書で示したデータは、男鹿半島に鳥海山を超える2千メートル級の県内最高峰がなければ生じないデータだ。防衛省が出席した5日の県議会全員協議会では、新屋以外に適地はないとする調査全体の信用性を疑問視する声すら出た。

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