16年の秋田市小4殺害 「対応に落ち度」父親が県など提訴

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秋田地裁(資料写真)
秋田地裁(資料写真)

 2016年に秋田市で小学4年生だった女児=当時(9)=が同市の児童養護施設からの一時帰宅中に母(43)に殺された事件で、行政の対応に落ち度があったとして父(46)=仙北市=が7日、県と秋田市、大仙市を相手取り、約8千万円の損害賠償を求める訴訟を秋田地裁に起こした。

 事件は16年6月19~20日、秋田市の母宅に一時帰宅中の女児が、無理心中を図った母に首を絞められ窒息死した。母は殺人容疑で逮捕、起訴され昨年3月、懲役4年の実刑判決が確定した。

 訴えによると、県中央児童相談所や児童養護施設の県側は、一時帰宅の可否判断や安全確保で注意義務を怠り、女児が殺害される要因をつくったとしている。母には重度の精神疾患があり養育が不可能な状況だったという。

 一時帰宅の判断を巡っては、母が事件を起こす数日前、施設職員に「こんな世の中なら死んだ方がまし」と打ち明けており、無理心中などに走る結果は予見できたと主張。本来は県中央児相内の会議で一時帰宅の可否を慎重に判断すべきところを、施設担当者に一任していたとも指摘した。

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