「なぜここなのか」飛び交う怒号 地上イージス・住民説明会

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調査報告書にずさんなデータを記載していた防衛省に対し、質問しようと手を挙げる参加者
調査報告書にずさんなデータを記載していた防衛省に対し、質問しようと手を挙げる参加者

 「防衛省は信用できない」―。地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の調査報告書に事実と異なるデータが記された問題が発覚して3日。陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)近くの勝平地区コミュニティセンターで8日、住民説明会が開かれた。約3時間にわたった説明会では、住民の反発が一気に高まり、怒号も飛び交った。

 「進行に意見があります」。説明会の冒頭、住民の高坂昭一さん(79)=新屋朝日町=が手を挙げた。「問題点が明らかになったのに説明を強行するのか」。会場からは「そうだ」との声が上がった。

 高坂さんは、防衛省が謝罪した県、市両議会の全員協議会も傍聴。新屋演習場以外の場所について、新たな理由を挙げ、不適との判断を変えない姿勢に不信感をさらに募らせた。「不十分なものを不十分なまま、訂正表1枚を出して進めるやり方は、丁寧に説明するという考えに反しているのではないか」と続けた。

 質疑応答に移ると、前列に座る新屋勝平地区振興会の佐々木政志会長(69)=新屋勝平町=が口火を切った。昨年の説明会では、後方の席に座り、住民と防衛省のやりとりを見守っていた。

 佐々木会長は、昨年7月の理事会で配備反対を決議してからの思いを語った。「なぜここなのか。説明を受けただけで振興会として納得できるものではない」。ずさんな調査を「重大な問題だ」と非難し、配備計画を「一から出直してほしい」と強く求めた。

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