試行錯誤続く子ども支援の現場 秋田市の団体「自転車操業」

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格安で販売する学生ズボンを手渡す「秋田たすけあいネットあゆむ」の保坂ひろみ理事長(左)=5月29日、秋田市
格安で販売する学生ズボンを手渡す「秋田たすけあいネットあゆむ」の保坂ひろみ理事長(左)=5月29日、秋田市

 12日に成立した改正子どもの貧困対策推進法は、日常生活に身近な市区町村に対し計画策定を努力義務とし、さまざまな事情を抱える家庭へのきめ細かい取り組みを促す。各地の支援現場では困窮する各家庭の声に耳を澄まし試行錯誤するが、資金難から活動継続に不安を抱える。

 衣替えシーズンの5月下旬。秋田市に住む男性会社員(49)が、中学2年の長男(13)の学生ズボンを購入した。その額は格安の800円。「成長期で太もも辺りがぱんぱんになっちゃって。本当に助かります」。安堵(あんど)の表情が浮かんだ。

 利用したのは、NPO法人秋田たすけあいネットあゆむ(同市)の制服リユース。寄付で募った制服を、連携業者によるクリーニングの費用だけで販売する。保坂ひろみ理事長(54)は「無料にせず少し払ってもらうことで、遠慮なく来やすくなる」と説明する。

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