秋田でイノシシ被害急増 県南の農家危機感

お気に入りに登録
※写真クリックで拡大表示します
水田のあぜがイノシシに掘り返された現場=4日、湯沢市桑崎
水田のあぜがイノシシに掘り返された現場=4日、湯沢市桑崎

 秋田県南部でイノシシの目撃や農業被害が急増したことを受け、県は捕獲態勢を強化する。開会中の6月県議会に初めて対策予算380万円を計上。貸与用のわな購入やカメラ設置、講習会開催などを進める。県自然保護課は「イノシシは繁殖力が強く、一気に個体数が増える恐れがある」と水際で食い止める考えだ。

 水田のあぜが崩れ、植えたばかりの稲が何本も倒れていた。湯沢市郊外の桑崎地区。今月上旬、田の巡回で被害を見つけた今文夫さん(65)は「このまま雨が降ると水が漏れる。直すのに2、3日かかる」と肩を落とした。

 今さんは昨年7月に付近でイノシシを目撃。9月末には収穫間近の水田で稲の一部が倒された。「田のミミズを狙って掘り返したのではないか。収穫時が心配」と話す。近隣のリンゴ園も表土が掘られ、草刈りや作業車の乗り入れに支障が出たという。

 イノシシは県内に生息していなかったが、2012年に湯沢市秋ノ宮で捕獲されてから目撃数は増加。17年度が43頭、18年度は102頭に上った。農業被害も17年度の2万2千円から217万円に急増。目撃数、農業被害は湯沢雄勝地域が突出し、18年度は63頭、195万円だった。

(全文 1015 文字 / 残り 521 文字)