時代を語る・あゆかわのぼる(10)スランプで作風変化

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苦境脱出のきっかけとなる詩が掲載された「さきがけ詩壇」
苦境脱出のきっかけとなる詩が掲載された「さきがけ詩壇」

 私の詩は当初、物事をありのままに表現する作風で、「リアリズム(写実主義)」といったりします。中学校時代に恩師から、暮らしの中で見たり、感じたり、考えたりしたことを事実に即して記す「生活綴方(つづりかた)運動」の指導を受けました。それが作風の根っこにあるようです。

 昭和36(1961)年、23歳になる直前、秋田魁新報文化欄「さきがけ詩壇」の投稿仲間で同人グループ「日本海詩人」を結成しました。メンバーはジャンルや作風にこだわることなく、自由に書いていました。感情や心理、思想など人間の内面を見つめ、表現した作品も数多くありました。知らず知らずのうちにその影響を受けていたのかもしれません。

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