規制無視、タケノコ採りで入山 クマ被害の玉川国有林

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立ち入り禁止を知った上で、タケノコを求めて玉川の山林に入っていく人が後を絶たない
立ち入り禁止を知った上で、タケノコを求めて玉川の山林に入っていく人が後を絶たない

 過去2年続けてクマによるとみられる死亡事故が起き、入山禁止となっている秋田県仙北市田沢湖玉川の国有林。一帯はタケノコの産地として知られ、本格的なシーズンを迎えた今月に入って遭難者が相次ぐなど、規制を無視して入山する人が後を絶たない。

 16日午前4時ごろ、鹿角市境に近い国道341号。夜が明けて辺りがすっかり明るくなったころ、車が続々と現れた。入山禁止を呼び掛ける看板の目の前に止まる車や、道路沿いに張られたロープを押しのけて駐車する車。いずれも目的はタケノコ採りだ。それぞれ車を降りると、素早く山林へと入って行った。この日は悪天候にもかかわらず、約2時間で10人近くが訪れた。

 「この季節になると、タケノコを採っている光景を夢で見る。ちょうど農閑期だし、帰りに温泉に入って。そういう全部が楽しみなのよ」。潟上市から訪れた男性(61)はそう話した。今年は2回目といい、入山禁止について尋ねると「抵抗感はあるけど、仕方ない。クマも怖いが、危険を承知で自己責任で入っている」と答えた。

 入山禁止措置を取っている秋田森林管理署と仙北市は「安全のため立ち入らないでほしい」と呼び掛けている。同管理署によると、立ち入り禁止区域に無断で入った場合、軽犯罪法に抵触する可能性があるとしている。

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