時代を語る・あゆかわのぼる(17)鮮烈デビューも早世

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異色の作家林征二さん(右)と=昭和40年代後半
異色の作家林征二さん(右)と=昭和40年代後半

 林征二さん(故人)は青森駅裏のストリップ劇場に住み込みで働いていました。その傍ら、タレント永六輔さん(故人)のラジオ番組にせっせと投稿。半ば弟子のようになり、永さんから文章を書くことを勧められ、雑誌「話の特集」に連載するようになりました。連載は好評で、林さんにとって初の単行本「ヒモ」として刊行されました。

 「話の特集」は反権力、反権威を旗印に創刊され、小松左京、寺山修司、小沢昭一(いずれも故人)ら先端的な文化人が執筆陣に加わっていたと記憶しています。私と同い年で「有名になりたい」と言っていた林さんが、作家としてやっと日の目を見ることになったんです。照れ笑いと「どうだい」という自慢の入り交じった表情が今でも目に浮かびます。

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